薄紙の日々

わが家は築44年。もう相当にあちこち古い。
たくさん雨が降れば、もちろんと言っては具合も悪いが雨漏りする場所もあるくらいだ。
両親が途中でリフォームなんてこともしてこなかったので、調度品も古くて長年の垢もたまりがち。
そんな中でチョコッと掃除を繰り返してきていました。
今日は台所の流し台の棚を引き抜いて拭いていたら、横に母の書き込みを発見。
なんとそれは今日の日にち。この流し台を交換した日にちだと思われる。
建ててから13年目に交換したわけですね。
前にも壁掛け時計を捨てる時に母の裏書を発見した話を書きましたが、またもや!


「台風14号があばれそうな日」……か。


おかあさん、今日はね、台風10号がウロウロしながら北上している日ですよ。


31年間を一息に飛んでも、変わらないような日がそこにあった。
今日のように暑く蒸して空はどんよりしていたことだろう。
そして翌年春に自分の命が突然尽きることも知らずに、生きていた弟もそこには確かに居た。


後から知る時間の無情、まさに無常だ。
時は刻一刻と進みながら毎日を形作っていく。
そしてそれはほとんどが忘れ去られてしまうようなシンプルな事実の積み重ねで成り立ち、
振り返る人にだけその軌跡を見せてくれるもの。


こんなことでもなければ31年も前の8月の終わりなんて、無いも同然の日だ。
そんな薄紙のような1日を探り当てた気分。



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薄紙の日々